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浦部雪

  • Reflection

    Fl. 八木瑛子 Ob. 石井智章 Cl.1 照沼夢輝 Cl.2 田村知子
    Fg.1 石井野乃香 Fg.2 坪谷陸 Vn.1 原田真帆 Vn.2 宮崎美里
    Va.1 對馬時男 Va.2 美間拓海 Vc.1 三谷野絵 Vc.2 Rene van Munster
    Pf.1 森脇涼 Pf.2 松岡すみれ Mar. 山元竣幸 Cond. 浦部雪


  • 橋本歩実

  • 水彩クレパス

    Gt. 山田唯雄 Mar. 松岩沙季


  • 中島夏樹

  • Alpha (Marginal Mix)

    Pf.I 山中麻鈴 Pf.II 山中惇史 DJ 中島夏樹


  • 藤川大晃

  • 『倭をぐな』による4つの歌(2015)

    Bar. M野杜輝 Pf. 藤川大晃


  • 水上颯葵


    山中麻鈴

  • Clown

    The Rev Saxophone Quartet
    Sop.上野耕平 Alt.宮越悠貴 Ten.都築惇 Bar.田中奏一朗


  • 山本雄一

  • 2台のピアノと3人の奏者の為の
    コスモフォニー

    Pf.I 山中麻鈴 Pf.II 善養寺彩代 Pf.III 中村翔

  • Clown

    Clown

    派手な衣装とメイクをし、滑稽な仕草で人を笑わせる道化師。この歴史は古代エジプトまで遡 ることができ、シェイクスピアの戯曲などにもしばしば登場し、重要な役を担っています。ク ラウンの意味にはのろま、ばか、おどけ者、おどける、ふざける、田舎ものなどの意味があり 、18世紀当時は曲馬ショーと曲馬ショーとの間に曲馬乗りを下手に演じたり、パロディをした りしていました。
    スリリングな展開をSaxophoneの音と共に楽しんで聴いてください。

    水彩クレパス

    水彩クレパス

    水彩絵の具で描くと、色は水に滲んで紙に溶けます。
    クレパスで描くと、色は油に積まれて紙にはじけます。

         油は水に溶けないけど
         溶けた紙に油は積まれて
         水は油に滲まないけど
         積まれた紙にまた積んで

    鍵盤をたたくと、音は滲んで溶けたり。
    弦をはじくと、音は積まれてはじけたり。

      水と油が つくったように
      マリンバとギターも 

         マリンバで積んで
         ギターで滲ませて
         マリンバで溶かして
         ギターも積んで
         一緒に、音を
         また滲んで溶けて積んで
    音の水と音の油が 空気の紙にはじけて
    もっともっといろんな色をみてみたくなります

    Alpha (Marginal Mix)

    Alpha (Marginal Mix)
    alphatext

    『倭をぐな』による4つの歌(2015)

    『倭をぐな』による4つの歌(2015)

    最近音楽を聴く際、洋の東西の感性の違いというものを意識せざるにはいられなくなってきた。小さい時から西洋音楽をベースに音楽を学んできて、それに疑問を感じることはなかったが、大学に入って自分のオリジナルの音楽を作ろうとすると自分の感覚が西洋のそれとは違うことにぶち当たってしまう。
    むしろこれをプラスにとらえ、自分が日本人の作曲家を目指すものとしては、やはり西洋との違いというものをはっきりと打ち出さなくてはならないと自覚するようになってきた。

     そこで今回、太平洋戦争前後の時期に活躍した国学者・歌人である折口(おりくち)信夫(しのぶ)(歌人名:釈迢空(しゃくちょうくう))の短歌を用い、日本人の日本人のための日本人による「うた」を書くことにした。このフレーズを使ってしまうあたり、日本人は欧米の影響から逃れられないのかもしれない。しかし飛鳥時代に仏教を受け入れて以降、日本人は他国の文化をうまく取り入れてきたし、それは日本人の世界に誇れる点だと思う。
    戦後70年の本年、もう一度日本という国、日本人というアイデンティティを考え直していきたい。

     この作品においては、「うた」は折口信夫の独白、ピアノはその背景色のような役割が与えられる。これは西洋の伝統的な歌曲の形式、すなわち歌とその伴奏の関係というよりはむしろ水墨画の風景画とその上方に書いてある詩のような関係に近い。
    両者はお互いに干渉しないが、補完しあう。

     このうたは、同性愛者であった折口信夫が、愛弟子かつ愛人であった春洋(はるみ)という人物に思いをはせて歌った歌集『倭(やまと)をぐな』に拠っている。太平洋戦争に徴兵され、遠くへ行ってしまった春洋に向けて、わずかながらの望みをもちつつも絶望感、虚無感をうたった折口。国学者としての著作からは見えてこない私情が見えてくるうたである。
    古来より、儚きものに美を感じてきた日本人の美意識がここにもあらわれ、この境地に達することを私も目標としている。日本人にしか表現できない芸術表現を目指すというのは、2年間女房役を務めさせていただいているバリトンのM野くんと何度も語り合った共通の思いであり、
    この作品は彼への献辞である。

     歌


    1.浜の道 ひたすら白し羽咋辺へ 人ゆかなくに とほりたりけり

    2.(前文)
    たゝかひのたゞ中にして、
     我がために書きし 消息
     あはれ たゞ一ひらのふみ―
     かずならぬ身と な思ほし―
      如何ならむ時を堪へて
      生きつゝもいませ とぞ祈る―
    洋なかの島にたつ子を ま愛しみ、我は撫でたり。大きかしらを

    3.戦ひに果てにし者よ―。そが家の孤独のものよ―。あはれと仰す

    4.あゝひとり 我は苦しむ。種々無限清らを尽す 我が望みゆゑ

    Reflection

    reflection

    弦、木管、ピアノからなる2群のアンサンブルにマリンバを加えた編成。
    タイトルは英語で「反射」。
    文字通り左右のアンサンブルが呼応し合うように音楽は動き出し、やがてそ の呼応は別の楽器の組み合わせ方によって様々な色合いを見せ、その色の変化によって音楽は 展開されていく。曲の中に物語性や具体的なイメージ、または事柄の置き換えなどは一切存在 せず、
    そこにはただ音の景色の変化が見えるだけである。いくつもの層からなるその景色の変 化を楽しんで頂けたら幸いである。

    2台のピアノと3人の奏者の為の
    コスモフォニー

    cosmophony

    “Cosmophony”とは、「宇宙」を意味する接頭辞”Cosmo”と「音」を意味する接尾辞”phony”による造語である。
    このタイトルは、宇宙的な音響の表現と、ビッグバンによって世界が創世される過程の芸術的再現を狙いとして名づけられた。
    楽器編成はいわゆる2台6手であるが、ピアノと演奏者の配置方法においてこの曲は通常の曲と性質を異にしている。

    まず、2台のピアノは隣り合わせに並べられ、それぞれのピアノに対して1人ずつ奏者が通常通り座る。そして残りの1人の奏者は隣り合わせに並べられた2台のピアノの丁度中間の位置に座り、それぞれのピアノを片手ずつ演奏する。
    それぞれのピアノに備わっている合計6個のペダルの操作によって、総合的な音響に多彩な変化がもたらされる為、中間に座る奏者にはフレキシブルな動きが求められる。
    ※(初演時プログラムノートより)
    ※(第31回現音作曲新人賞受賞曲)

    演奏時のセッティング

    cosmophony2

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